コボルドアーチャーの災厄

11月17日
正直何が起こったかわからなかった。
初めは、いつもの希に起こるような事故のような物だと思っていた。
今までも、ボウケンシャと呼ばれる、恐ろしい生物に、同胞が殺されることがあった。
悲しいことではあるが、本当に運の無かった少数の同胞が殺されてしまうだけだった。


だが、今日は違う。明らかに我々を殺すつもりでボウケンシャが、
沢山ここ、サンダルマン要塞に攻め入ってきた。
いったい何があったというのだ…。


11月18日
必死に同胞達が、防戦を試みる。

だけどやつら、異常に身のこなしがよかったり、素早かったりして
我々の戦力だけでは、撃退できそうにない。
いつも、演習を行っている、ゴブリンアーチャー殿達にも援軍を頼むことになった。


また、別地域の集落にいる同胞も襲われていると連絡が入った。
いったいどうなっているんだ…
本日、原因を調査し対策を講じる調査チームが発足した。その一員に選ばれる。


11月19日
ゴブリンアーチャー殿達と共闘を開始。
何かに気をとられているボウケンシャに向かって、一斉射撃を行う。

攻撃は当たったものの、気にもとめず狂ったのように我々に襲いかかってくる。
我が種族の、被害は甚大。数千から数万ぐらいの同胞が殺されている模様。
さらにゲフェン地方の同胞から連絡が途絶えた。
早く何とかしなくては…。


そんなときに調査チームの一員が、あることに気がついた。
どうやら、奴らは我らを殺した数を気にしている様子。
そんなことをして何が楽しいというのだ、信じられない行為である。


11月20日
ボウケンシャたちの暴挙はとどまるところを知らない。
同胞達の必死の抗戦もむなしく、多くの命が失われてしまっている。
このままでは、本当に我ら種族、根絶されてしまいかねない。
ゴブリンアーチャーのエース殿が、崖の中腹より攻撃を試みた模様。

効果はあるようだが、普通の我らには真似できそうにない。


調査グループである我々は、奴らが1000匹同胞を殺すと満足して
ゲフェン地方へ戻っていくことに気がついた。
そこに何か鍵があるに違いない、調査チームの代表として我が必死の追跡を行うことになった。


11月21日
ボウケンシャ、ゲフェン北西。同胞の集落。
ボウケンシャ、女会う。

!女が黒幕!?

殺戮の依頼?報酬?早く知らせないと
!女気がつかれた?逃げn